一般財団法人君津健康センター一般財団法人君津健康センター

健康コラム君津健康センターの医師・スタッフから、
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虫刺され
~早めの対処がポイント~

暑い季節になり、肌の露出が増えるこの時期は、赤味を伴う発疹、かゆみや痛みをもたらす虫刺されはなるべく避けたいものです。虫刺されの症状を悪化させないためにも、改善が見られない場合は早めに受診しましょう。

人を刺す虫の種類と症状

種類 症状 生息場所
赤く腫れ、激しいかゆみがある 人家周辺、山野、公園どこでも
ブヨ 強い腫れと強いかゆみが現れ、
時に熱感を伴うこともある
山野、渓流付近など
ダニ 強いかゆみと赤い丘疹ができる 人家に寄生し、布団
などに潜り込んでいる
毛虫 毒のある毛に触ると赤い小さな発疹ができ、激しいかゆみを伴う 人家周辺、山野など

予防対策

◆ピクニックやキャンプに出かける時は、長袖・長ズボンを着用する
◆虫は匂いに反応することもあるので、香水は控える
◆蜂は黒っぽい色や動くものに反応するため、白い服を着る。また、頭部を守るために帽子をかぶる
◆虫よけスプレーを肌に万遍なくつける
◆蚊の発生源になる雨水などを家の周囲に置かない

対処方法

①刺された患部を清潔にする : 傷口から雑菌が入らないよう、できるだけ早く、きれいな水で洗い流し、消毒して清潔にする。

②患部を冷やす : 冷却することで炎症を抑え、かゆみや痛み、腫れなどの症状を和らげる。患部を掻き壊さないようにすることで、“とびひ”なども防ぐ。

③早めに薬を塗る : 患部を清潔にした後はすぐ薬を塗布する。症状が酷くなる前に炎症を抑えられ、早期回復へとつながる。

改善が見られない場合は、必ず皮膚科を受診しましょう。

「健康さんぽ55号」

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