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便潜血検査とは?

大腸がんは現在、女性のがん死因の第1位、男性のがん死因の第3位になっています(出典:国立がん研究センターがん情報サービス)。また、2020年には男女とも、がん死因の第1位になると推察されている程、近年激増しています。

自覚症状が表れにくく、見た目では出血がなくても、検査をすると血液が検出される状態を「潜血」と呼んでおり、便潜血検査は、便中のヘモグロビンの有無とその程度を検出する検査です。大腸がんの簡易的な検査に用いられており、大腸がん検診で有効であるとの評価がされています。最近はヒトヘモグロビンに特異性が高い免疫法が用いられています。また、大腸がん以外の出血性消化器疾患での出血の有無の確認にも使われています。

大腸がんを診断するには、浣腸や下剤を飲んだりする注腸レントゲン検査や大腸内視鏡検査など苦痛を伴う場合の多い検査が行われます。その前のスクリーニング検査として苦痛を伴わずにできるのが便潜血検査です。

便潜血検査の問題点 … 排便時や痔の出血でも陽性になってしまう。

( 日本人の3人に1人は痔があります )

「健康さんぽ74号」

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