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話題のトマトを探る

桃太郎、おどりこ、福寿、世界一、桃あかり、サターン、ブラックゼブラ、ミニキャロル、アイコ・・・。

さてこれは何でしょう?桃太郎でピン!ときた方はすばらしいです。これらは全てトマトの品種名です。16世紀にトマトがヨーロッパに伝わって以来、現在まで世界各地でさまざまな品種が作られてきました。フランスでの愛称は“愛のりんご”。イタリアでは“黄金のりんご”と呼ばれ愛されています。そんなかわいいイメージのトマトとメタボの関係を示した新発見が発表されました。京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループは脂肪の燃焼を活性化させる新成分がトマトにあることを発見しました。

(共同研究:かずさDNA研究所、日本デルモンテ(株)、千葉県農林総合研究センター)

その新成分とは「13-oxo-ODA」です。肥満・糖尿病のモデルマウス(KK-Ayマウス)を用いて機能解析を行い、13-oxo-ODA(0.02%あるいは0.05%)を含む高脂肪食で4週間飼育した結果、血中および肝臓中の中性脂肪量の上昇を30%抑制しました。その他、脂肪燃焼に関わるたんぱく質の増加やエネルギー代謝の向上、血糖値の低下も見られたということです。この新成分はとくにトマトジュース中に多く含まれており、人間に換算するとトマトジュースコップ1杯(200ml)を1日3回飲むことで効果が期待できるとしています。(京都大学ホームページ)

トマトには抗酸化作用のあるカロテンやリコピンなどの栄養素がありますので、この新発見の効果に限らず様々なお料理で召し上がっていただくとよいでしょう。

トマトジュースが苦手な方

蒸しパンやホットケーキを作る時に牛乳の代わりにトマトジュース(無塩)を使うと見た目も鮮やかになり、おいしくいただけます。

汗をかくこれからの季節はスポーツドリンクと半量でミックスすると口当たりがよく、外仕事の合間にはおすすめの飲み物になります。お試し下さい。

ドライトマトは生では味わえないトマトの旨味、甘味、酸味が凝縮されています。
イタリアではピザやパスタ、戻してスープにしたりオリーブオイルに漬けたものをオードブルにして食べます。
【ドライトマトの作り方】
①ミニトマトを半分に切る
②切った面に塩をふる
③水分や種をペーパーでふき取る
④140度30分程度を目安に加熱して水分をとばす
*焦げないように注意して下さい。

「健康さんぽ54号」

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