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黄砂(こうさ)について

黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象を指します。日本における黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
黄砂現象発生の有無や黄砂の飛来量は、発生域の強風の程度に加えて、地表面の状態(植生、積雪の有無、土壌水分量、地表面の土壌粒径など)や上空の風の状態によって大きく左右されます。黄砂粒子はいったん大気中に舞い上がると、比較的大きな粒子(粒径が10マイクロメートル以上)は重力によって速やかに落下しますが、小さな粒子(粒径が数マイクロメートル以下)は上空の風によって遠くまで運ばれます。東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ届いたことも報告されています。
健康影響に関しては、呼吸器、循環器、眼科の疾患が増加するという報告があります。

黄砂については、気象庁の下記サイトが参考になります。
http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/

「健康さんぽ62号」

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